「追悼・マンダラ手帳開発者、松村寧雄先生」

マンダラ経営計画セミナー(2010年8月18日)

マンダラ経営計画セミナー(2010年8月18日)

 
 

 ああ、精力的にお仕事をされ、
体格もよく、健康そのもので、
逝ってしまうには早すぎる方の突然の訃報は実に信じ難く、
お会いして大変お世話になったお礼を直接申し上げたかった後悔の念で泣くしかない。

 

 マンダラ手帳の開発者である(株)クローバ経営研究所の
松村寧雄先生の訃報を聞いたのは今年11月初めだった。

 

命は永遠ではなかったの? 命に限りあることは知っているけど、
少なくとも私を含め私の親しい人達は例外である、と全く根拠のない、
わけのわからない安心感があって、それがこの無常の世を愚かな私がのんびりと過ごせている理由だろう。

 

 だから突然の訃報は俄かに信じ難く、オロオロするばかりだ。
夢なら覚めて欲しい。悪い冗談は本当に止めて欲しい。
そのくらい、そのくらい、そのくらい残念で、悲しい。

 

 私が働き始めた2005年、松村先生に初めてお会いして、
初めて人生計画、経営計画を作った。
その際、「二三代さん、あなた社長になりなさい」とおっしゃったのは松村先生だった。
右も左もわからない、専業主婦歴15年の私に向かってだ
(そこで当時、本当に社長になってしまった私も私だが。*今は社長ではありません)。

 

 今でも毎年、人生計画を作っているし、
マンダラ思考に出会っていなかったら、今頃どうなっていただろうと思う。
松村先生は1979年、マンダラチャートという思考法を開発された。

 

それは曼荼羅図を基に「中心核を持つ3×3」のフレームで
自分の脳の中を映し出すように、考えていることを書き出すチャートのことだ。

 

 このマンダラ思考の最大の特徴は、
同時多発的に具体的に行動を起こすことができることだと思っている。
普通は、健康ならば、お金があったら、仕事がうまくいったら、と条件を付けて行動を先送りする。
それはあたかも、「人生ハードル競争」のようなもので、
いくつもの条件をクリアしないとゴールに行けない。
だが、マンダラ思考はそれをさせない。

 

 所長の健康が回復し、お金が貯まったら
ディズニーランドに家族で行くことが主婦時代の目標だったけど、
健康になるためにはどうすればいいのか、
毎年、海外へ行くにはどうすればいいのか等、
マンダラチャートで目標を立てることによって、
目標から(逆から)の発想が容易にできるようになり、
人生の幅、行動の幅、出会う人の幅が広がったと思う。

 

考え方、思考法を変えるだけで、想像もしなかった人生に
ずるずると引き込まれていったような気がする。

 

 松村先生にはこのように大変お世話になった。
2005年は毎月、東京から福岡までお越しくださり
事務所を経営指導していただいたり、お客様の指導もしていただいた。
そしてここ5、6年はお会いしていなかったところにこの訃報であった。

 

松村寧雄先生ご位牌 合掌

松村寧雄先生ご位牌 合掌

 
 

 先月、東京へ行く機会があり、会社を訪問し、お参りをさせていただいた。
先生の書斎に祭壇があり、その反対側には経営書、仏教書がずらりと並ぶ本棚があった。
看病の凄まじさ、最愛の方を亡くした悲しみの深さが奥様の激ヤセしたお姿で語らずともはかることができた。

 

 松村先生は最期の最期までご自宅で仏教書を読まれていたそうだ。
何でも人の手を借りずにお一人でされていたそうだ。
私はこうやって先生の在りし日のお姿を語ることしかできない。
書きながらも惜別の涙がこみ上げる。

 

そして、私は変わりなく、これからもマンダラチャートで人生計画、
経営計画を作っていきます、とご報告差し上げるしかない。
これを先生に直接申し上げられなかったお礼と代えさせていただこうと思います。
先生、ありがとうございました。

山崎二三代

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