「第30回 舟本賢也さん」

増井信先生と舟本賢也さん(右)

増井信先生と舟本賢也さん(右)


 
 
 

飛騨高山の舟本賢也さんです。
今年、56才です。
 

華光会では、瀧山さんと並んで、
ケンタッキーコンビと称します。

 

 

 賢也さんは、親戚一同が熱心な真宗門徒です。
20代後半から仏書を読んでいました。
おばさんの東悦子さんから増井悟朗先生の「念仏の雄叫び」を紹介され、衝撃を受けます。
読みふけるほどに後生に対する不安が広がってきます。

 

 平成7年、華光会館建て替えのときに、壮年の集いが地元高山で開催されました。
高山の民宿で信心を勧められますが、「ぜんぜんあかんなー」と言われ反発します。

 

 祖母からも、母からも勧められますが、
とうとう爆発して「仏法なんか聞かん!」と自分の部屋に籠もり、
ベッドに潜り込んでしまいました。

 

 求めているものは何だったのか、反発の心しかないことに気づきます。
他の人は獲信できても、オレは獲信できんと心底思います。

 
しかし、仏法は大事、獲信できんけど、聞くことはできる。
ただ聞いていこう、自分にできることはそれだけだと思うと、
気持ちがスーッと軽くなりました。

 

 それまで法座では居心地が悪かったのが、
年明けての報恩講では、法話もスーッと入ってきて、座談でも発言ができる。
獲信にこだわりがなくなりました。
松岡宗淳先生から「それは自力が捨てさせられんやね」と言われます。

 

 次の日の仕事中に自問自答します。
南無阿弥陀仏とはお前を救うことや、頂くことは聞くことや、
南無阿弥陀仏は今聞いとるんや、今までも聞いてきたんや。

 
アレッ? 何や、こんなことやったんかと、
じわじわと喜びがでて、念仏が飛び出してきます。
昼休みに、吹雪のなかを、傘をさして「南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!」と念仏します。

 

 そのお味わいを母親の民子さんに毎晩2時まで話し込みます。
とうとう3日目には、もう判ったから寝させてくれとお願いされてしまいました。
 私にとって畏敬のご同行です。

壮年の集い懇親会-PM11時半(中央は小田原念仏さん)

壮年の集い懇親会-PM11時半(中央は小田原念仏さん)

 
 
 

山崎隆弘

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