XJAPAN 大阪城ホールコンサート

前列の「無敵」な二人

前列の「無敵」な二人

 
 
 
 

2015年の紅白歌合戦のステージで
XJAPANをナマで見た時、
スゴイものを見てしまったと
ショックを受けた。

 

ほとばしるエネルギー、彼らの歴史。
それを今までほとんど知らなかった自分の無知。

 
かつてビジュアル系で大人たちが眉をひそめて見ていた
彼らは日本が世界に誇るロックバンドだった。

 

 今年初め、XJAPANのドキュメンタリー映画を見に行った。
YOSHIKI幼少の頃の父の自殺が彼を悲しみのどん底に突き落とし、
人は死んでも何も残らないのに、悲しみだけは消えないのは何故かを問い続けている。
父から買ってもらった数々の楽器で音楽に傾倒していく。

 

 YOSHIKIとは幼稚園の頃から友人であるボーカルのTOSHIの洗脳による脱退、
HIDEの不慮の死で1997年いったん解散となったXJAPAN。

 

 そんなYOSHIKIは天皇陛下の前でピアノ演奏を依頼されたことにより、
また音楽と向き合うことになる。2007年再結成。
当時、TOSHIはまだ洗脳状態にあったそうだが、
YOSHIKIはどんなTOSHIでも受け入れると彼を否定しなかった。

 

 それから世界進出していくが、ネットのお陰で、
行く先々、場が出来上がっていた。
つまり、世界は彼らを受け入れ、どこへ行っても熱狂的なファンが待ち受け、
会場では未だにHIDEと叫び声が上がる。

 

コンサート前、映画「WE-ARE-X」上映

コンサート前、映画「WE-ARE-X」上映


 
 
 

 そんなロックバンドの満を持した
日本公演に行ってみたい。
所長がチケットを取ってくれた。
と、その矢先、ロスでのYOSHIKIの
首のヘルニアの手術のニュース。

 

満身創痍のYOSHIKI。コンサート中にドラムを叩きながら首を振るスタイルで、
痛み止めを打ちながらの演奏も限界が来たとのこと。

 

 ええ~、YOSHIKI、どうなるの? コンサートは?
パフォーマンスは見てみたいけど、絶対ムリはして欲しくない。
ファンの揺れる心。

 

そんな心を察して、YOSHIKIはTVでメッセージを流してくれた。
術後の首にコルセットをまく痛々しい姿のまま、日本でのコンサートを目標にしている、と。
キャー、YOSHIKI! とTVの前で叫ぶ私・笑。

 

コンサート後、礼儀正しいお二人と記念撮影

コンサート後、礼儀正しいお二人と記念撮影

 
 

 そして迎えた7月12日
大阪城ホールコンサート。
なんと私達の前の席は地毛で
ピンクの髪を立たせたおじさんが・笑。
(彼らは以外にも礼儀正しく、
こんな頭で前が見にくくてすみません、
と謝られた)

 

 19時開演だが、40分間映画が流れ、
そしてピアノ演奏のYOSHIKIとTOSHIの登場。

 

観客は一斉に立ち上がり、ドラムスティック状の赤いペンライトを両手で持ち、Xを作る。
しまった! 持ってない・笑。

 

バラードを歌い上げ会場はすでにすすり泣き状態。
そして曲が終わりYOSHIKIの一言目は「みんな元気?」
それから彼は泣き出してしまった。言葉にならない。

 

「TOSHIの歌声に感動してしまった・・」
仲がいいというレベルじゃない。深い絆で結ばれている2人。
それからのステージはまさにXJAPANの生き様を見ているようだった。まるで映画のよう。

 

 途中、ピアノで「白鳥の湖」も披露。
はたして彼らは途中から、もはや自分の生き様をこのステージにぶつけていて、
ファンも見えていないのではと思わせる。

 

そして、コルセットを付けているにもかかわらず、
YOSHIKIはマイクを持ち「We are」と叫び始めた! 
「X」と大声で応える。

 

首の真髄が痛いと言う。でも叫ばずにはいられない彼。
悲しみが怒りに変わる瞬間。
爆発の雄叫び。YOSHIKIの強烈な孤独。
そこにファンは魅かれるのかもしれない。

 

 会場には上海、香港、台湾、韓国などからもファンが。
世界レベル。今回のアコースティックな演奏でさらにファンを広げたのは間違いない。
世界史上に残るバンドだ。               

山崎二三代

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