「博多座歌舞伎 慙紅葉汗顔見勢  (はじもみじあせのかおみせ)」

長崎県東彼杵郡波佐見町で買い物

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6月。博多座の歌舞伎に行ってきた。松本幸四郎が松本白鸚に、市川染五郎が松本幸四郎に、襲名披露公演だった。出世魚のように名前が変わるのね。

 

 今回の演目は初演が1815年で台本は残っておらず、舞台絵だけが残っていたそうだ。その絵を頼りに想像力豊かに三代目市川猿之助が台本を書いたらしい。そして見どころは一人十役をやってのけること! 別名「伊達の十役」と名が付くほどの早着替えがなんと40数回もあるという話題の舞台だ。

 

 新・松本幸四郎は松たか子のお兄さんくらいしか認識がなかった。まあ、その早着替え、役替わりの見事な事! 例えば、舞台上でふすまの後ろを通っている最中に人物が入れ替わっていたり、花道ですれ違ってぶつかったと思っていたら入れ替わっていたり・・。それはそれは鮮やか。40数回も早変わりしていたら、いったい誰を演じているのかわからなくなるんじゃない? 「恥も外聞もなく紅葉のように顔を赤くして大汗をかいて十の顔を見せる」というタイトル意味の通りの熱演だ。

 

 十人の役があれば、当然、死ぬ役、殺す役がいる。それを一人でやるのだから、生き変わり、死に変わりを今生で繰り返しているようなもの。途中、何度か南無阿弥陀仏と叫ぶシーンがあった。江戸時代、まだ念仏が身近にあった。

 
                  

山崎二三代

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